本州の西部に位置する広島県。瀬戸内海に面し、温暖な気候と美しい自然、そして深い歴史を併せ持つ地域として、多くの観光客を惹きつけています。今回は、広島県の自然、食、文化、そして世界に誇る平和のシンボルについてご紹介します。
１．瀬戸内海の美しさとしまなみ海道
広島県の南側は、瀬戸内海に面しています。多島美（たとうび）と呼ばれる大小さまざまな島々が織りなす風景は、訪れる人の心を癒してくれます。
特におすすめしたいのが、尾道と愛媛県今治を結ぶ「しまなみ海道」です。この海道は、橋で繋がれた島々を自転車で巡ることができるサイクリングロードとして世界的にも有名です。瀬戸内海の穏やかな海と島の風景を眺めながらのサイクリングは、まさに絶景体験。外国人観光客にも人気があり、毎年多くの人が訪れています。
２．広島グルメといえば「お好み焼き」
広島といえば、やはり「広島風お好み焼き」です。関西風とは異なり、麺（そばまたはうどん）が入り、具材を重ねて焼くのが特徴です。地元では「お好み村」や「ひろしまお好み焼き通り」など、専門店が並ぶ場所もあり、観光の目玉のひとつです。
また、瀬戸内の新鮮な海の幸も外せません。広島産の牡蠣は日本有数の品質と生産量を誇り、冬になると牡蠣小屋が立ち並び、焼き牡蠣やカキフライを堪能できます。
広島県を語る上で欠かせないのが、1945年8月6日に投下された原子爆弾とその被害からの復興です。広島市内にある「原爆ドーム」は、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝える世界遺産として、今も多くの人が訪れます。
平和記念公園には、原爆資料館や慰霊碑、千羽鶴が供えられた「原爆の子の像」など、平和への思いが込められたスポットが数多くあります。国内外からの修学旅行や視察も多く、教育と平和への取り組みの場として重要な役割を果たしています。
宮島（厳島）は、広島県を代表する観光地の一つです。海上に浮かぶ大鳥居と朱塗りの厳島神社は、その幻想的な美しさで世界中から人々を魅了しています。潮の満ち引きによって、海に浮かんで見えたり、歩いて近づけたりする神秘的な景色が楽しめます。
また、宮島は鹿が人懐っこく歩き回ることでも知られており、訪れる人とのふれあいも人気の理由の一つです。秋には紅葉谷公園で紅葉が見頃を迎え、四季折々の自然が彩ります。
最後に
広島県は、過去の悲しみと平和への願い、豊かな自然とおいしい食、そして温かい人々が共存する特別な場所です。観光地としてだけでなく、日本人として一度は訪れておきたい地でもあります。時間をかけてじっくりと巡ることで、広島の本当の魅力に出会えるはずです。
ぜひ次の旅先には、広島を選んでみてはいかがでしょうか。
