サラダの定番野菜といえば、誰もが思い浮かべるのが「レタス」。シャキシャキとした食感と淡い緑の見た目が特徴的で、料理の脇役としても主役としても活躍する万能野菜です。しかし、私たちが何気なく食べているこのレタス、実はとても奥が深い野菜だということをご存知でしょうか？
今回は、そんな「レタス」の魅力を、栄養価から歴史、種類、調理法、保存方法に至るまでたっぷりとご紹介します。
１．レタスの栄養と健康効果
レタスは約95%が水分でできており、カロリーが非常に低いため、ダイエット中の食事にも最適な食材です。とはいえ、「栄養が少ない」と思われがちですが、実は食物繊維やカリウム、ビタミンC、葉酸なども含まれており、特に「サニーレタス」や「ロメインレタス」などの品種は、ビタミンやミネラルが豊富です。
また、レタスに含まれる「ラクチュコピクリン」という苦味成分には、リラックス効果や睡眠の質を高める作用があるとされており、夕食時に取り入れるのもおすすめです。
２．レタスの歴史と由来
レタスの起源は古代エジプトにさかのぼります。当時は野生種で、今のようなやわらかい葉ではなく、薬草として扱われていました。その後、ローマ帝国やギリシャなどヨーロッパに広まり、品種改良が進んで現在のような食べやすいレタスになりました。
日本にレタスが伝来したのは江戸時代とされますが、一般に広まったのは戦後以降です。特に昭和40年代からの洋食文化の浸透とともに、レタスは家庭の食卓に欠かせない存在になりました。
３．レタスの種類と料理
一口に「レタス」といっても、実は多くの種類があります。
①玉レタス（クリスプヘッドレタス）
最も一般的。シャキッとした食感が特徴で、サラダやサンドイッチに最適。
②サニーレタス
赤みがかった葉で柔らかく、苦味が少ない。焼き肉の巻き野菜にぴったり。
やや硬めの葉で、シーザーサラダによく使われる。
④グリーンリーフ
柔らかく甘みがあり、彩りとしても優秀。
調理法も多彩で、生で食べるのはもちろん、炒め物やスープの具材、しゃぶしゃぶのようにサッと湯通ししても美味しくいただけます。
４．レタスの上手な保存方法
レタスは乾燥に弱く、すぐにしなびてしまうのが難点です。購入後は以下のように保存すると鮮度が長持ちします。
・外葉を一枚ずつはがし、水分を含んだキッチンペーパーで包む。
・密閉袋に入れて野菜室で保存。
・カットした部分に爪楊枝を刺すことで、成長点を止めて鮮度を保つ裏技もあります。
また、レタスは冷凍保存には向いていないので、できるだけ早く食べ切るのがおすすめです。
最後に
レタスは見た目も味も淡白な印象を持たれがちですが、じつは歴史的にも栄養的にも奥深い存在です。日々の料理にほんの少しレタスを加えるだけで、彩りが増し、食感の変化を楽しめるだけでなく、健康的な生活のサポートにもなります。
次回、スーパーでレタスを手に取ったときには、今回ご紹介した内容を思い出し、いつもと少し違う使い方にチャレンジしてみてはいかがでしょうか？
